嫌だけどやらないといけないときの秘訣

先日、昔買った本をちらほら眺めていたら
面白い逸話を見つけました。

ーーここからーー

あるところに貧しい農夫がいました。

干し草をいくらか持っていましたが、
かび臭かったので、腐ってしまう前に牛に餌として
食べさせようとしました。

でも、牛たちは、そんなまずい草を食べるくらいなら
飢え死にしたほうがマシだと思いました。

そこで農夫は、かび臭い干し草と新鮮な干し草を
混ぜて与えてみました。

すると牛たちは、新鮮な干し草とかび臭い干し草を
分けて食べるようになり、かび臭い干し草は残したままでした。

ある時、農夫は奇妙な事に気が付きました。

放牧場に草がたくさん生えているのに、
フェンスの間から頭を突き出して、

牧場の外の、ギリギリ届きそうな草を
食べていました。

そこで農夫は、かび臭い干し草を
牛の口が届くギリギリのところに置いてみました。

すると牛たちは、かび臭い干し草を
数日のうちに食べつくしてしまったのです。

いくら「かび臭い草」であっても、
食べるのを禁じられれば、
それを美味しく感じるものなのです。

—ここまで—

なかなか面白い話ですね。

「禁じられるとやりたくなる」

これは人間のサガですね!

私も学生だったころ、
似たような経験があります。

バイトばっかりで勉強の時間がなかった時、
電車通学の20分程度しか勉強できませんでした。

ところが短時間でも集中して勉強できたので
けっこう良い成績成績でした。

その後、バイトを止めて時間ができると、
逆に勉強しなくなり成績が悪化しました。

「時間がない」と思うと集中し、
「いつでもできる」と思うと怠けてしまう。

人間て面白いですね。