良い道具はよい

道具

「良い道具はよい」

一見、当たり前のことなのですが、
良いものというのは、お値段もそれなりの
物になってくるわけです。

その値段が一般の何倍もするとなれば
いくら良いものといわれても

躊躇(ちゅうちょ)してしまうのが、
人間のサガというものでしょう。

一方で、その心理的な壁を
乗り越えたものだけが味わえる体験もあります。

これは数年前の話ですが、
新しい包丁を買いにホームセンターに
行ったときのことです。

包丁に対して思い入れがなく、

「切り味が落ちたら、買い替えればいい」

そんな風に思っていたので、
毎回、近所のホームセンターで

安物の包丁を買っていました。

そんな折、3000円ぐらいの包丁を
物色していたとき、

ふと、目をやると、ひときわ
厳重に管理されたショーケースに
1万2千円の包丁が置いてありました。

3000円の包丁と比べると
まさに4倍の値段差があります。

3000円の包丁を4回変えます。

4倍の値段差なのだから
当然、切れ味もすごいのでしょう。

ただ、

3000円の包丁を4回買う以上に
耐久性で勝るのであれば

買ってみる価値はあるかもしれません。

でも4倍ですよ・・・。

簡単に手が出ない(-_-;)

そのお金で別のものを買った方が
いいかもしれません。

値段以上の価値があるのか。。

それは使ってみるまで分かりません。

どうしよう。

買ってみて残念な気持ちになるのは嫌だ。

でも、もしかしたらこれで
人生が変わるかもしれない。

3000円の包丁でしか味わってこなかった
料理の新しい体験ができるかもしれない。

確かにいつもの4倍の値段はするけれど、
良いにしろ、悪いにしろ、

何らかの経験は残るはずだ。

12000円なんて、人生が破綻するほどの
大金ではない。

超えろ!超えろ!

その心理の壁を越えてこい!

その壁を越えたものだけにしか見れない
景色を見てみるんだ!

そして私はその壁を越えました。

1万2千円の包丁を胸に、帰路を急ぎました。

そして、帰るなりキャベツを切ってみる事にしました。

衝撃のファーストインパクト。

包丁を手に握り、最初の一振り。

サクッ

結論から言いましょう。

別次元の切れ味です。

たとえるなら、

今、切っているキャベツが
レタスのように感じるのです。

まるでレタスを切っているかのよう。

「あれ?キャベツやんな?」

そう確認してしまうぐらい
包丁の入りがスムーズなのです。

こんな体験をしてしまうなんて・・。

もう元には戻れない。

道具にはやっぱりお金をかけた方がいい。
とくに仕事用なら、なおさらだ。

どんなに高価に感じても、
仕事用の道具はよいものをそろえるべきだ。

そう思えるようになりました。

ところがですね。

1万2千円の包丁で満足してたらダメなんですよ。

ちょっと調べて分かったのですが、

世の中には何十万もする包丁が
あるんです。

1万2千円でキャベツがレタスになるんなら、
さらにその上はどうなんでしょう。

大葉とかでしょうか。(;´∀`)

でも、さすがにその金額はだせんわw

人生は棒に振らないかもしれないけど
数か月はじり貧確定やし。

まぁ、道具に関しては
今できる範囲で良いものを持った方が
仕事がはかどりますよって話でした。(;^ω^)

ps・・ちなみに、今もその包丁は現役でいい仕事しています。(買ってよかった)